【レビュー・感想】シンガポールで生まれ！タングリン(Tanglin)ジンの解説

「タングリンジンって何？」

「タングリンジンってどんなジン？」

本記事ではそんな疑問を解決します。

結論から言うと、タングリンジンはシンガポール初のジン蒸溜所、Tanglin Gin Distilleryで作られたクラフトジンのブランドです。

提供しているジンは、

• Orchid Gin (オーキッドジン)
• Singapore Gin (シンガポールジン)
• Black Powder Gin (ブラックパウダージン)

と、3種類のラインナップ。（シンガポール国内では6種類）

どの種類のジンもIWSCなどに代表されるコンペティションで数々の受賞歴を誇っており、これだけでも相当な実力を持っていることがわかります。

以前、マクアケでクラウドファンディングのプロジェクトを実施していたので、 クラフトジン好きが方はすでにチェックしているのでは？

ボタニカルにはオレンジやペッパーなどを使用し、シンガポールの様々な文化や民族を表現しているということで、否が応でもその世界観に期待が高まります。

本記事では、3種類のラインナップについて詳しく解説をしていきますので、タングリンジンに興味がある方はぜひ読みすすめてみてください。

TANGLIN(タングリン)ってどういう意味？

タングリンは、シンガポールの地区で、かつて多くのスパイス農園があった場所の名前です。

17世紀のタングリンは、ガンビア、ナツメグ、コショウなどの農園がほとんどでしたが、植民地時代にヨーロッパ人や中国人の住居に変わったようです。

今は緑豊かな住宅街で、大使館、大邸宅、高級ホテルがあり、タングリンジン蒸溜所もこのタングリンのエリアの中にあります。

日本人にとってはあまり土地勘がないのでイメージするのが難しいですが、あの有名なマリーナベイサンズから車で約20分ほどの距離となっています。

蒸溜所のツアーも可能なようですので、観光でシンガポールに行く機会があれば、立ち寄ってみてもいいかもしれませんね！

参考までに、マクアケでのタングリンの説明も引用します。

地域の中国語名である「twa tang leng」に由来し、「大きな東の丘陵」を意味します。元々はトラが生息するジャングルでしたが、シンガポール初のスパイス・プランテーションとなりました。最終的にはユネスコの世界遺産に登録された植物園ができ、その正門がタングリンゲートと呼ばれるようになりました。

マクアケ

シンガポール初のジン蒸溜所

タングリンジン蒸溜所の始まりは、シンガポール駐在員の4人が、シンガポー ルにジンの蒸留場がないことに気づきそこから設立を決意したのが始まり。

初めてのジンの蒸溜所ということで、政府との交渉など、ライセンス申請などにかなり苦労したそうです。

蒸溜所の動画

①：Orchid GINの解説

公式サイトからの翻訳を引用します。

これは私たちの「O.G.」、最初でオリジナルな表現です。シンガポール初のジンは現代的なものです。滑らかで、松のようなジュニパーの香りがはっきりと感じられます。ハーブの風味はクラシックなジンのボタニカルから来ており、バニラ・プラニフォリア・オーキッドと意外なスパイスであるアムチュールが加わっています。

（※英語原文：This is our ‘O.G.’ our first and original expression. Singapore’s first ever gin is a modern one. It is smooth, with the pine of the juniper unmistakably present. Its herbaceous flavour notes come from the classic gin botanicals with the addition of Vanilla Planifolia Orchid and an unexpected spice: Amchoor.）

公式サイト(英語)

名前の由来ですが、下記のようなストーリーがあります。

Orchid Ginの名前の由来は、バニラの使用です。バニラは実はオーキッドの一種で、オーキッドはシンガポールの国花であり、シンガポールと関係があります。

公式サイト(日本語)

基本情報

製造者	Tanglin Gin Distillery
ボタニカル	ジュニパーペリー、バニラ、オリス根パウダー、コリアンダー、アンジェリカ、カシア、マンゴーパウダー、ジャワペッパー、オレンジ、リコリス
アルコール度数	42%
容量	700ml
価格	7,920円(税込)

受賞歴

• サンフランシスコワインスピリッツコンペティション2022年 金賞
• インターナショナルワインアンドスピリッツコンペティション2022年 銀賞
• ジンガイドアワード 2021年 WINNER
• ジンマスターズアジア2021年 GEOGRAPHIC HIGH SCORE
• アジアスピリッツマスター2021年 金賞
• ジンマスターズアジア2021年 金賞
• インターナショナルワインアンドスピリッツコンペティション2021年 銀賞
• サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション2021年 銀賞

など、様々な賞を受賞しています。

詳細については公式サイトをご覧ください。

Orchid Ginのレビュー・感想

Tanglin Orchid Ginを実際に飲んでみたレビュー・感想について書いていきます。

Tanglin Orchid Ginをストレートで飲んでみた印象

まず大きな特徴はその香り。

ほんのり優しく、どこかフルーティーでトロピカル。

ガツンとしたわかりやすい柑橘系のフレーバーというよりは、どこか甘味さえ感じさせるおしとやかさ。

飲んでみてもその印象は変わらず、丸みを帯びた優しいフルーティーさは健在。

これはそのままでも十分いけます。

Tanglin Orchid Ginをジントニックで飲んでみた印象

相性抜群という印象です。

これはグイグイいけますね！！

トニックの後味にフルーティーさが乗り、余韻がたまりません。

優しいけど、優しすぎず、いいバランスですね。

まずはストレートで試してみてから、ジントニックにしてみるといいでしょう。

②：Singapore Ginの解説

公式サイトからの翻訳を引用します。

私たちはシンガポールジンに、開拓者の精神と、この国に持ち込まれた様々な味を表現したいと思いました。新鮮な生姜から乾燥チリの種、オレンジの皮からリコリスパウダーまで、シンガポールジンはこれらの風味の大胆さを取り入れ、味覚を刺激します。
（※英語原文：We wanted our Singapore Gin to capture the original pioneer spirit and the range of flavours cultivated or brought into our shores. From young ginger to dried chilli seeds and orange peels to liquorice powder—our Singapore Gin harnesses the boldness of all these flavours and leaves your tastebuds tingling.）

公式サイト(英語)

日本語公式サイトの解説も記載します。

この驚くべきジンは、単一生産で、インフューズドフレーバー(香料やアロマ)や砂糖も加えていません。その結果、ボタニカルだけで「甘い」柑橘系のジンができあがり、暑い日にぴったりのジン、また、スパイシーなアジアンフュージョン料理と相性の良いジンになりました。

公式サイト(日本語)

基本情報

製造者	Tanglin Gin Distillery
ボタニカル	ジュニパーベリー、リコリス、オレンジピール、マンダリンオレンジ、カムポットペッパー、ジンジャー、チリシード、ライム
アルコール度数	42%
容量	700ml
価格	7,920円(税込)

受賞歴

• サンフランシスコワインスピリッツコンペティション2022年 ダブルゴールド
• ジンガイドアワード 2022年 GEOGRAPHIC HIGH SCORE
• ジンガイドアワード 2021年 ベストインアジア
• アジアスピリッツマスター2022年 銀賞
• インターナショナルワインアンドスピリッツコンペティション2022年 銀賞
• ジンガイドアワード 2021年 GEOGRAPHIC HIGH SCORE
• サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション2021年 金賞
• アジアスピリッツマスター2021年 金賞
• ジンマスターズアジア2021年 銀賞
• サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション2021年 銀賞

など、こちらも様々な賞を受賞しています。

詳細については公式サイトをご覧ください。

Singapore Ginのレビュー・感想

Tanglin Singapore Ginを実際に飲んでみたレビュー・感想について書いていきます。

Tanglin Singapore Ginをストレートで飲んでみた印象

Orchid Ginを飲んだ後だからなのかもしれませんが、

「おお！結構アタック感が強め！スパイシー！！」

という印象です。

無駄のない、しっかりとした味。

ストイックなガツン系？

と思いながらよ〜〜〜〜〜く味わってみると、ピョコッと少しだけ顔を出すトロピカル感に気づきます。

…なるほど、面白い。

となれば、途中からロックに変更です。

スパイシー系ボタニカルのジンと向き合うにはロックが基本です笑

予想通り、いい感じにほぐれてくれます。

個人的にはこれが好きかも！？

Tanglin Singapore Ginをジントニックで飲んでみた印象

抽象的な表現ですが、スパイシーな角が取れ、後味の方でしっかり個性を出してくれるようになりました。

トニックの甘味といい具合に融合してくれて、主張するところはちゃんと主張してくれている感じ。

そして、最後の最後にわずかのトロピカル感がなんとも名残惜しそうにスゥーッと抜ける。

こういうキャラクターって、和でもなく、ロンドンでもなく、まさにシンガポール生まれだからこそ出せる味なんだろうな、と思いました。

素敵な世界観。

だからクラフトジンの世界って面白いんですよ。

③：Black Powder Ginの解説

公式サイトからの翻訳を引用します。

私たちのブラックパウダーはインパクトがあります。このジンは、サンフランシスコワールドスピリッツコンペティションでシンガポール初のダブルゴールド受賞者です。アルコール度数58%で、ちびちび飲むに十分な滑らかさがありますが、ご注意ください！

（※英語原文：Our Black Powder packs a punch. This gin is Singapore’s very first Double Gold Winner at The San Francisco World Spirits Competition. Smooth enough for sipping but at 58% ABV—you’ve been warned!）

公式サイト(英語)

基本情報

製造者	Tanglin Gin Distillery
ボタニカル	ジュニパーベリー、コリアンダー、ジャワペッパー、オレンジ、バニラ、アンジェリカ、レモン、カシア、リコリス、オリス根パウダー、乾燥マンゴーパウダー
アルコール度数	58%
容量	500ml
価格	7,920円(税込)

受賞歴史

• サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション2022年 ダブルゴールド
• サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション2022年 プラチナ
• ジンガイドアワード 2022年 GEOGRAPHIC HIGH SCORE
• インターナショナルワインアンドスピリッツコンペティション2022年 銅賞
• サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション2021年 BEST IN CLASS
• サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション2021年 ダブルゴールド
• アジアスピリッツマスター2022年 TASTE MASTER
• アジアスピリッツマスター2022年 MASTER
• ジンマスターズアジア2021年 金賞
• インターナショナルワインアンドスピリッツコンペティション2021年 銅賞

2020, 2021, 2022年、3年連続ダブルゴールドを受賞し、アジアン・スピリッツで唯一のプラチナ賞を受賞しています。

詳細については公式サイトをご覧ください。

Black Powder Ginのレビュー・解説

すいません、今手元になくてレビューできていません！！

手に入れ次第、レビューを書きたいと思います！！

本記事のまとめ

シンガポール初の蒸溜所が生み出した、情熱あふれるクラフトジンブランドのタングリン。

オーキッド、シンガポール、それぞれ個性的な味が楽しめ、数々の受賞歴も頷ける奥深い味でした。

これから日本でも要注目のクラフトジンブランドであることは間違いありません！

気になる方は公式インスタグラムもチェックしてみましょう。

公式インスタグラム：TANGLIN