今個人的に注目度マックスのジンブランドが、MAWSIM(マウシム)。
ジンと言えば本場ロンドンのイメージが強いですが、なぜかカンボジア。
「…なぜカンボジアでジン?」
「…一体どんなジンなのだ?」
とにかく「?」だらけのジンブランドで、それだけでもワクワクドキドキ。
今回初めてそのお味を試してみたのですが、結論から言うと、
想像をはるかに超える世界観が表現されているジン
でした!!
MAWSIMが展開しているジンは
- MAWSIM GIN SPICES & HERBS
- MAWSIM GIN TROPICAL CITRUS
の2種類です。
どちらも個性的な味で、めちゃくちゃ面白いです。
レビュー・感想に関しては後ほど詳しく解説をしますので、もしよろしければこの先も読み進めてみてください。
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MAWSIM(マウシム)って何?
まず、
「MAWSIMって何?」
と思われる方のために解説をします。
MAWSIM とは、カンボジア発のクラフトジンのブランドとなります。
プロデュースしている会社は株式会社サンウエスパ。
1969年に創業された、岐阜県の古紙等再生資源の回収及び卸売事業を展開している会社です。
カンボジアにおける未利用バイオマスからのエタノール製造事業をてがけ、そこからクラフトジン製造販売事業が派生し、MAWSIMが生まれました。
公式サイト:株式会社サンウエスパ
MAWSIM(マウシム)が生まれた経緯
2017年6月、株式会社サンウエスパは、カンボジアでJICA案件化調査の採択を受けました。
7ヶ月で200万倍に増殖する侵略的外来種である水草「ホテイアオイ」からバイオエタノール燃料を製造する事業の調査を進めており、そこで分かったことは、
「ホテイアオイ由来のエタノール燃料は収益性が悪く、持続的に事業を継続することが難しい」
ということ。
しかし「エタノールの付加価値は、飲料用にすることで燃料用の100倍以上にもなる」というアイデアから、カンボジアでジンを製造する構想となったようです。
高品質なジンを生み出すべく、原料や製法にこだわり2年がかりでレシピを開発。
そこからクラフトジン「MAWSIM(マウシム)」の製品化に成功。
昨年の夏より、カンボジアの飲食店やホテル等への販売を開始しており、日本でも2022年9月よりオンラインショップで発売を開始しています。
ブランド公式サイト:MAWSIM
①:MAWSIM(マウシム) GIN SPICES & HERBS
公式ショップからの情報を引用してご紹介します。
エキゾチックなボタニカルの宝庫であるカンボジアで、ごく小規模に蒸留した瑞々しいジンを、ブルーグリーンのケルデル瓶に詰めました。
生の胡椒や野生のカンボジアンカルダモンなど、地の厳選したスパイスとハーブが構築する、複雑で繊細な香りと、刺激的な後味をお楽しみください。
MAWSIM公式ショップ
基本情報
販売者 | 株式会社サンウエスパ |
ボタニカル | ジュニパーベリー、胡椒(生・乾燥)、カンボジアンカルダモン、コリアンダー、キナ、ガランガル、ジンジャー、カシューナッツ、レモングラス |
アルコール度数 | 43% |
容量 | 500ml |
価格 | 6,900円(税込) |
受賞歴
- 2023年 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 銀賞受賞
- World Gin Awards 2023 Contemporary Style Gin部門金賞及び国別最高賞、ボトルデザイン銅賞
公式サイト:World Gin Awards
MAWSIM(マウシム) GIN SPICES & HERBSのレビュー・感想
まずはロックで飲んでみました。(個人的にジンをロックで飲むのも好きなので。)
スパイシーなボタニカルの香りの印象が強く、まさにカンボジアの大地を連想させるような味です。
ハーブ感も出ていて、スパイシーなんだけど爽やかな印象です。
おそらく、胡椒、カルダモン、コリアンダー、レモングラスあたりのキャラが強く出ているのだと思います。
トニックウォーターで割って飲んでもボタニカルの風味はしっかりとあって、そのキャラクターを思う存分に楽しめます。
カレーとかスパイスの効いた食事とも合いそう。
素敵な味ですね。
スパイシーな味のクラフトジンを探している方にはピッタリだと思います。
最初にも書きましたが、想像を超える世界観が表現されていて、個人的にとても好きです。
②:MAWSIM(マウシム) GIN TROPICAL CITRUS
こちらも公式ショップからの情報を引用してご紹介します。
エキゾチックなボタニカルの宝庫であるカンボジアで、ごく小規模に蒸留した瑞々しいジンを、ブルーグリーンのケルデル瓶に詰めました。
4種のトロピカルシトラスの絶妙なバランスが、清々しく滑らかな余韻をもたらします。すべてフレッシュフルーツを用いています。
MAWSIM公式ショップ
基本情報
販売者 | 株式会社サンウエスパ |
ボタニカル | ジュニパーベリー、バッタンバンオレンジ、ライム、コブミカン、金柑、パッションフルーツ、マンゴー、パイナップル |
アルコール度数 | 43% |
容量 | 500ml |
価格 | 6,900円(税込) |
受賞歴
- 2023年 東京ウイスキー&スピリッツコンペティション 銀賞受賞
- Flavoured Gin部門 世界一位、金賞、国別最高賞
公式サイト:World Gin Awards
MAWSIM(マウシム) GIN TROPICAL CITRUSのレビュー・感想
結論から言います。
「なんだこのフレーバー!?(いい意味で)」
ロックで飲もうと匂いを嗅いだ瞬間、鼻に飛び込んでくる芳醇なオレンジの香りと、ほのかなに現れるトロピカルな香り。
ボタニカルで使われているオレンジ、パッションフルーツ、マンゴー、パイナップルが柔らかくも、華やかな香りを彩ります。
個人的にマンゴーがとても好きなので、僕にはドストライクでハマりました。
「ああ…昔カンボジアで食べたマンゴー、美味しかったなあ…。」
ふと、過去のカンボジア滞在時の記憶が蘇りました。
トニックウォーターで割ると、飲みやすすぎてやばいです。
辛口でドライなロンドンジンとは全く違うキャラクターですが、これこそがクラフトジンの魅力なんですよね。
これ、ハマる人には絶対ハマると思います。
Flavoured Gin部門世界一位の実力、さすがです!!
ジンで社会的課題を解決するMAWSIM(マウシム)
MAWSIMのすごさは「味」だけではなく、そのビジネススキームにあると考えています。
環境省によると、「ホテイアオイ」という植物は生態系に影響を及ぼす可能性があるとされており、対策の必要性が高い「重点対策外来種」に指定されています。
下記のニュース記事内の動画を見ていただくと一目瞭然。
外来種のホテイアオイが異常繁殖 高松の川面、緑一色に:https://www.asahi.com/articles/ASNCK3PQRNC5PQIP00M.html
「こいつはやばい植物だ…。」
というのがお分かりいただけると思います。
「たくさん増えるなら、逆に、食べればいいじゃん!?」
という発想もありますが、色々調べてみたところ、「ホテイアオイ」は人間の食用としてはあまり適していない印象です。
こうした”役に立たない植物”を有効活用してジンにする(しかも、そのクオリティは素晴らしい!)、というのはまさに社会的課題をビジネスで解決するスキーム。
これからの時代のトレンドでもある「持続可能なビジネス」を体現していると言えます。
今後の展開も非常に楽しみです!!
本記事のまとめ
今回はカンボジア発のブランド、MAWSIMが展開するクラフトジン、
- MAWSIM GIN SPICES & HERBS
- MAWSIM GIN TROPICAL CITRUS
をご紹介させていただきました。
カンボジアの首都、プノンペンにもコンセプトバーを展開しているみたいですので、現地に行く機会がある人はぜひチェックしてみてください。
Distillery and Concept Bar – MAWSIM
#133E1, St.108, Sk.Sras Chhork, Kh.Daun Penh, Phnom Penh
+855 98 420 205
クラフトジンブランド「MAWSIM(マウシム) 」のまとめです!
岐阜県の株式会社サンウエスパが輸入販売するクラフトジン。
MAWSIMが展開しているジンは
- MAWSIM GIN SPICES & HERBS
- MAWSIM GIN TROPICAL CITRUS
の2種類。
「ホテイアオイ」という生態系に影響を及ぼす可能性がある植物をエシカルに有効活用することで生まれました。
原料や製法にこだわり、2年がかりで作ったレシピの味は想像を遥かに超える高いクオリティです。
想像をはるかに超える世界観が表現されているジンをぜひチェックしてみてください。
オンラインショップ:https://www.miraido-onlineshop.com/item/5-orb-gin/