福島県の川内村(かわうちむら)に、「naturadistill川内村蒸溜所」というクラフトジンの蒸溜所があります。
阿武隈高地の裾野にある人口2,000人ほどの小さな村。
その村の元薬店倉庫を改装してつくられた蒸溜所から、季節限定シリーズの第四作が登場します。
その名も「naturadistill 甘夏薄荷蒸溜酒(Amanatsu Hakka GIN)」。
テーマは「縁側で出会う、日本の夏」です。
甘夏のほろ苦さに薄荷の清涼感を合わせた、暑い日にゴクゴク飲みたくなる一本に仕上がっているのだそう。
発売は2026年8月5日(水)、公式ECストアでは7月24日(金)から先行予約が始まっています。
数量限定でなくなり次第終了とのことなので、気になる方はお早めにどうぞ。
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naturadistill 甘夏薄荷蒸溜酒とは?

「naturadistill 甘夏薄荷蒸溜酒」は、福島県川内村のnaturadistill川内村蒸溜所さんがつくる、季節限定シリーズの第四作にあたるクラフトジンです。
naturadistillさんの季節限定シリーズでは、季節ごとの日本の自然を愉しみ、それをプロダクトとして表現することを大切にしているのだそう。
今回のテーマは「縁側で出会う、日本の夏」。
プレスリリースでは、縁側に差し込む光や、風にまじる蚊取り線香の香り、幼い頃に親しんだ駄菓子のような甘さといったモチーフで、この一本の世界観が語られています。
夕方の縁側や川辺、お祭りや花火大会、庭先でのバーベキュー。
そういった日本の夏のシーンに涼やかさを添える一本というコンセプトです。
スペックは、アルコール度数47%、容量500ml、価格は5,500円(税込)。
ベースにはサトウキビ由来のニュートラルスピリッツを使っています。
夏向けと聞くと軽やかな度数を想像しますが、47%というのはなかなか本格的ですね。
キーボタニカルは「甘夏」と「薄荷」
今回のキーボタニカルは、商品名のとおり甘夏と薄荷のふたつ。
naturadistillさんは、ボタニカル選びについても旬のものを、顔の見える関係性の中で行っているそうです。
甘夏は徳島県の柑橘農家さんのもの。
この農家さんは、naturadistillさんが今年からスタートしたファンコミュニティ「natura club」のメンバーでもあるのだとか。
薄荷は福島県・北会津の農家さんのものを使用しています。
甘さとほろ苦さが特徴の甘夏に、清涼感のある薄荷をほんのり合わせる。
「涼しさ」と、どこか「懐かしさ」を運んでくる味わいを目指したそうです。
つくり手と生産者の距離が近いからこそできる素材選びだなと感じます。
特定の香りを際立たせない、全体の調和を大切にした味わい設計
個人的に面白いなと思ったのが、今回の味づくりの考え方です。
これまでの季節限定品はキーボタニカルを中心に設計してきたそうですが、今回の「甘夏薄荷蒸溜酒」は方針を変えているとのこと。
フラッグシップの「固有種蒸溜酒」と同じように、特定のボタニカルを際立たせるのではなく、全体の調和を大切にした風味設計を意識したのだそうです。
使われているボタニカルは全部で8種類。
甘夏と薄荷の風味を最大限に活かしつつ、ジュニパーベリーとかやの実が骨格を整え、リコリスと杏仁が余韻のある甘みを、クロモジとニオイコブシがウッディな香りで土台を支えているとのことです。
キーボタニカル2種に、蒸溜所を象徴する「かやの実」を含む6種が脇を固める構成ですね。
naturadistill川内村蒸溜所とは?
そもそもnaturadistillさんとはどんな蒸溜所なのか、あらためてご紹介します。
naturadistill川内村蒸溜所は、2024年11月に福島県川内村でオープンした小さな蒸溜所です。
運営しているのは株式会社Kokageさん、代表取締役は大島草太さんです。
始まりにあったのは、「福島のイメージを、ひっくり返したい」という代表の想い。
理屈ではなく感性で、「美味しい」「香りがいい」という驚きと感動で伝えたい。
そんな考えから、クラウドファンディングで支援者を募り、元薬屋の倉庫を改装して蒸溜所をオープンさせています。
掲げているのは「土地の記憶を香りに閉じ込め、福島から世界へ」というコンセプト。
一杯のジンが土地の記憶を遠くまで運び、その香りに誘われて人が土地と出会っていく。
ジンを通して地域そのものをブランドにしていこうという、大きな構想を持った蒸溜所なんですね。
全世帯が地下水でくらす、川内村の水

川内村は福島県双葉郡の中西部、阿武隈高地の裾野にある高原地域で、東京からは直線距離で約240km。
震災時には全村避難も経験し、現在も人口減少が進む地域です。
特徴的なのが水で、福島県内で唯一、上水道の施設がない村なのだそう。
全世帯が地下水をポンプでくみ上げて生活しており、村の面積の大部分を占める山林が、その清らかな地下水を育んでいます。
ジンの製造にも、この地下水の恵みが使われています。
唯一無二の個性を生む固有種「かやの実」

naturadistillさんのジンを特徴づけているのが、「かやの実」というボタニカルです。
針葉樹のマツヤニのような香りと柑橘の爽やかな香りをあわせ持つ、日本の固有植物。
naturadistillさんのジンを飲んだときに感じる爽やかな柑橘香は、この素材に由来するのだそうです。
かつては日本各地の民家の庭などに自生していたそうですが、明治以降の伐採で激減し、植林もほとんどされておらず、今では絶滅に近い状態とも言われているのだとか。
そんな中、調べていく過程で福島県には多く自生していることがわかり、川内村をはじめとする地域の里山から収穫も選別もすべて自分たちの手で行っているそうです。
収穫は地域の方やお客さんと一緒に行っていて、交流の場にもなっているとのこと。
ちなみに、かやが立派な成木になるまでには300年かかるそうです。
300年先を想いながら素材と向き合う…。
なかなかできることではありません。
減圧・常圧に対応した蒸留器で、ボタニカルを1種類ずつ蒸溜

製造面での特徴は、蒸留器と製法にあります。
使っているのは、減圧・常圧のどちらにも対応できるオーダーメイドの国産ステンレス製蒸留器。
約20〜78℃の範囲で沸点を調整できるもので、世界でもまだ珍しいタイプなのだそうです。
低温で蒸溜できると、熱に弱い香気成分の分解を防ぎながら雑味を抑えられ、フルーティーで軽やかな味わいと香りにつながるとのこと。
さらに、複数のボタニカルをまとめて蒸溜するのではなく、素材ごとに一番良い香りを引き出せる温度で個別に蒸溜し、あとからそれぞれの原酒をブレンドして仕上げる製法をとっています。
手間はかかりますが、素材の香りをきちんと出し切るための選択ですね。
naturadistill 甘夏薄荷蒸溜酒を飲んでみた感想【レビュー】
今回、ありがたいことにサンプルをいただけたので、実際に飲んでみました。
まず感じたのは、甘夏の存在感です。
グラスに注いだ瞬間から、ボタニカルとしての甘夏をはっきりと感じ取れる第一印象。
しかもその香りがジューシーなんです!
柑橘の果肉をそのまま持ってきたような、みずみずしさがあります。
香りの時点で美味しい、というと大げさに聞こえるかもしれませんが、本当にそういう一本でした。
個人的に柑橘系は好みのど真ん中なのでこれはうれしい!
味わいのほうも、香りの印象そのままです。
爽やかで、すっと入ってくる。
「特定のボタニカルを際立たせず、全体の調和を大切にした」と聞いていたので、甘夏はもう少し控えめなのかと想像していたのですが、いい意味で裏切られました。
甘夏がきちんと真ん中に立っていて、それでいて重たさがない。
暑い日にこれを飲んだら、そりゃ美味しいよなという味です。
「日本の夏を愉しむジン」というコンセプトが、飲めばすぐに腑に落ちる一本でした。
naturadistill 甘夏薄荷蒸溜酒の製品情報・価格・購入方法
| 項目 | 情報 |
|---|---|
| ボタニカル | 甘夏、薄荷、ジュニパーベリー、かやの実、リコリス、杏仁、クロモジ、ニオイコブシ(全8種) |
| アルコール度数 | 47% |
| 容量 | 500ml |
| ベースアルコール | ニュートラルスピリッツ(サトウキビ由来) |
| 公式おすすめの飲み方 | ほうじ茶ソーダ |
| 価格 | 5,500円(税込) |
| 発売日 | 2026年8月5日(水) |
| 購入方法 | 公式ECストア |
購入は公式オンラインストアから。
季節限定品は数量限定で、なくなり次第終了とのことです。
2026年9月、蒸溜所2階に直営レストランバーがグランドオープン予定
もうひとつ、naturadistillさんの動きで気になるニュースがあります。
蒸溜所の2階では、直営のレストランバーが2026年9月初旬のグランドオープンに向けて準備が進んでいるそうです。
提供されるのは、ジンのペアリングと地元の恵みを活かしたフレンチ仕立てのコース料理。
naturadistillさんが描く世界観と、川内村が育む豊かな風土を一度に味わえる場所を目指しているとのことです。
遠くからでもわざわざ足を運びたくなる蒸溜所。
ジン好きとしては、ぜひ訪れてみたいですね!
まとめ

福島県川内村のnaturadistillさんから登場する、季節限定シリーズ第四作「甘夏薄荷蒸溜酒」。
徳島の甘夏と福島・北会津の薄荷という旬の素材に、蒸溜所を象徴する固有種「かやの実」を組み合わせた、日本の夏のための一本です。
特定の香りを立たせるのではなく、全体の調和を大切にしたという味わい設計も気になるところ。
発売は2026年8月5日(水)、数量限定です。
公式ECストアでは8月3日(月)まで先行予約を受け付けているので、気になった方はお早めにチェックしてみてください。
クラフトジンラボでは公式ラインを通じて国内外のクラフトジンの情報を発信しています!クラフトジンが好きな方、クラフトジンについてもっと知りたい方、ぜひお友達になってください!
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