「ボンベイって何?」
「ボンベイってどんなジン?」
本記事はそんな疑問にお答えします。
ジン初心者の方、ボンベイについて詳しく知りたい方はぜひ最後まで読んでみてください。
- クラフトジン・ラボ運営者
- クラフトジン好き
- OFFICE M2+代表としてメディア運営中
- 『Restaurant&Bar 水戯庵』メインバーテンダー
- クラフトジン・ラボメンバー
- 兼業で占い師としても活動中
ボンベイって何?
ボンベイとは
ロンドン・ドライ・ジンを代表するジンの一つがボンベイです。
ボンベイ・ドライ、ボンベイ・サファイア、スター・オブ・ボンベイ、ボンベイ・サファイア サンセット(※年間数量限定品)の4つのラインナップがあり、その中でも青いボトルのデザインが特徴のボンベイ・サファイアが非常に有名です。
世界中から厳選された10種類のボタニカルを使用し、ヴェーパー・インフュージョンという独特な製法で造られています。
ビーフィーター、タンカレー、ゴードンと並び、ロンドンドライジンを代表するジンのブランド一つとして知られていますので、ジン初心者の方は是非覚えておきましょう。
ボトルの見た目も美しいです。
ジュニパーベリー、アーモンド、レモンピール、リコリス、アンジェリカ、オリス、コリアンダー、桂皮、クペバ、グレインズ・オブ・パラダイス
ボンベイのざっくりとした歴史
1761年、トーマス・デイキンという方がジンのレシピを開発し、「ウォリントン・ドライ・ジン」が創業しました。
これがボンベイの始まります。
1960年代、ニューヨークで弁護士をしていたアラン・スビンが「ウォリントン・ドライ・ジン」の販売権を取得し、そこから「ボンベイ・ドライ・ジン」が生まれました。
ボンベイ・サファイアが発売されたのは1987年。
当時のジン業界は低迷していて暗黒期とも呼ばれていたのですが、その低迷から脱することができたのはこのボンベイ・サファイアのおかげ、と言われるほどの変革をもたらしました。
ボンベイの名前の由来とは?
ボンベイという名前は、当時イギリスの領土であったインドの都市ボンベイから付けたものであると言われています。
ボンベイ・サファイアのラベル中央にはイギリスの繁栄の象徴であるヴィクトリア女王が描かれているのも大きな特徴です。
領土都市であるボンベイ、そしてビクトリア女王と、当時のイギリスの勢いを象徴する2つのアイコンが使われているところに、イギリスの誇りを感じることができるデザインになっています。
ちなみに、ボンベイという都市名は後にムンバイに改名されています。
1995年、ヒンドゥー至上主義の極右政党シヴ・セーナー(SS)が主導したことにより、英語での公式名称がボンベイ (Bombay) から、現地語(マラーティー語)での名称にもとづくムンバイへと変更された。
Wikipedia
ボンベイの製造方法
ヴェーパー・インフュージョン(Vapor infusion)という独特な製法を採用しています。
これは、加熱して蒸気になったスピリッツを、銅製のバスケットに入ったボタニカルを通過させる製法です。
こうして手間をかけることにより、ボタニカルの香り高い部分だけを吸収するようにしています。
ボンベイ・サファイアのオススメの飲み方:ネグローニ
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深く華やかな香りと味わいが特徴のボンベイサファイア。クリアで滑らか、且つ10種類のボタニカルから感じる複雑さもあり、大変バランスが良いのが特徴です。
そんなボンベイサファイアを使って、クラシックカクテル『ネグローニ』を楽しんでみられてはいかがでしょうか?
- ボンベイサファイア 20ml
- カンパリ 20ml
- スイートベルモット 20ml
最後に、お好みでオレンジピールやスライスを添えて、フレッシュな柑橘の香りと共にお楽しみください。
ネグローニとは、
イタリア・フィレンツェのレストラン「カソーニ」の常連客だったカミーロ・ネグローニ伯爵が、バーテンダーのフォスコ・スカルセリに「アメリカーノ(スイートベルモット、カンパリ、ソーダ)をもうちょっと強くできないか」と、ソーダの代わりにジンを入れて作らせたのがはじまりとされているカクテルです。
世界的に有名で、2022年のThe World’s Best-Selling Classic Cocktails(英国の酒類専門誌Drinks International 誌が毎年発表する売れ筋クラシックカクテルランキング。) では、堂々の1位を獲得しました。
苦みと甘みが両方楽しめる、強めで重ための味が特徴で、食前酒としてもおすすめの一杯です。
先述したように、味のクリアさと滑らかさがあるボンベイサファイアは、ジンとしての重厚感もありつつ、主張の強い副材料ともうまく馴染んでくれる強みもあります。
まさに、ネグローニなどの副材料に存在感のあるカクテルには最適なジンと言えるでしょう。
また、カクテルにすると、使用されているボタニカルの1つであるグレインズオブパラダイス(ギニアショウガ)のスパイシーさをより一層感じることができるので、ひとひねり加わったネグローニをお楽しみいただけます。
ボンベイの種類のご紹介
ボンベイにはいくつか種類がありますのでリストアップします。
詳細は次で解説していきます。
ボンベイ・サファイア
おなじみのブルーのボトルが美しいボンベイ・サファイア。
ボンベイを味わうならまずはここから。
内容量:750ml
アルコール度数:47度
原産国:イギリス
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ボンベイ・ドライ
1761年から続くレシピを継承し、8種類のボタニカルで磨き上げられたクラシックな味わいが楽しめるボンベイです。
ロンドン・ドライ・ジンの伝統の味をぜひ楽しんでみてください。
内容量:700ml
アルコール度数:40度
原産国:イギリス
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スター・オブ・ボンベイ
至高のボンベイとして登場したのがスター・オブ・ボンベイ。
「イタリア産ベルガモット」と「エクアドル産アンブレットシード」を加えた12種類のボタニカルを使用。
通常の1.5倍の時間で丁寧に蒸溜しており、より深く、まろやかで、豊かな味わいを楽しむことができます。
内容量:750ml
アルコール度数:48度
原産国:イギリス
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ボンベイ・サファイア・サンセット
通常のボンベイサファイアの10種類のボタニカルに加え、ホワイトカルダモン、ターメリック、マンダリンオレンジのピールを加えています。
セレクトは、世界で唯1人しか存在しないマスター・オブ・ボタニカルのイバーノ・トヌッティ氏。
スパイスの味わいをより表現するために商品のアルコール度数を43%に調整しており、ボンベイ・サファイアとは違った世界観を楽しむことができるボンベイです。
内容量:750ml
アルコール度数:43度
原産国:イギリス
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ボンベイ・サファイア イーストジン
タイ産のレモングラスやベトナム産の黒コショウなどが含まれたアジアン・フレーバーなボンベイ。
癖のある味かと思いきや、飲みやすいというレビューも多数ある個性的なジン。
ストレートだけではなく、ジントニックにも相性がいいボンベイに仕上がっています。
内容量:1,000ml
アルコール度数:42度
原産国:イギリス
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まとめ
ロンドンドライジンを代表するブランドの一つであるボンベイ。
機会があれば是非一度試してみてください。