HOLON Originalレビュー:洗練されたボトルとクラフトジンの味わいを解説

クラフトジンブランド HOLON(ホロン) が展開するフラッグシップ、「HOLON Original」。

「DRINKING AS MEDITATION(飲む瞑想)」というコンセプトを掲げ、東洋のボタニカルを組み合わせて“ととのえる時間”を提案するユニークなクラフトジンです。

本記事では、実際にボトルを手に取り、香りや味わいをレビュー。

「HOLON Originalってどんなジン?」「どんな味わいなの?」そんな疑問に答える内容になっています。

目次

HOLON Originalとは?ブランドコンセプトと特徴

HOLON(ホロン) は、「DRINKING AS MEDITATION(飲む瞑想)」を掲げるクラフトジンブランドです。

“飲むことそのものが整う時間になる”という発想から、従来のジンとは異なるアプローチをとっています。

ブランドを象徴するのが、この「HOLON Original」。

ラインナップの中で基本となる一本であり、ブランド哲学を最もストレートに表現したジンといえます。

HOLON

特徴のひとつが、アルコール度数を35%に設計していること

ジンといえば40%を超えるものが多い中で、HOLONはあえて低めに設定。

飲みやすさと香りの広がりを両立させています。

さらにボタニカルには、ジュニパーベリーをはじめ、シナモン、パンダンリーフ、ハマナス、ローズマリー、マーガオなど東洋由来の素材を使用。

ハーブとスパイスを組み合わせることで、他のクラフトジンにはないユニークな味わいを作り出しています。

参考リンク:HOLON

HOLON Originalのボタニカルとスペック

HOLON

HOLON Original」は、ジュニパーベリーをベースに、東洋由来のハーブやスパイスを贅沢にブレンドしたクラフトジンです。

使用されているボタニカルは以下の9種類。

  • ジュニパーベリー
  • リンデン
  • ハマナス
  • アンゼリカルート
  • ローズマリー
  • マーガオ
  • シナモン
  • パンダンリーフ
  • ローズペタル

シナモンの立ち上がりから始まり、パンダンリーフやハマナスの甘やかさ、ラストはローズマリーとマーガオが爽やかな余韻を残す――そんな香りの変化が楽しめるのが特徴です。

基本的なスペックは以下のとおりです。

HOLON Originalの基本スペック

項目情報
アルコール度数35%
容量500ml
価格5,200円(税込)
購入/予約サイト公式オンラインショップ

HOLON Originalのレビュー(感想)

クラフトジン・ラボ

さて、ここからは、実際にHOLON Originalを飲んでみた印象を香り・味わい・飲み方に分けてご紹介します。

香りの印象

まずは香りから感じた印象をお伝えします。

ボトルを開けた瞬間、ふわっと立ち上がる柔らかな香りが印象的です。

とはいえ、スパイスの気配がしっかり。

また、甘さを帯びたフローラルな香りが重なり合って、どこか落ち着く雰囲気をつくり出します。

時間が経つと少しずつ表情が変わり、深呼吸をしたくなるような爽やかさが残ります。

味わいと余韻

続いては、口に含んだときの味わいと余韻です。

一口含むと、ジンらしい芯を残しながらも、度数を抑えたやわらかさが心地よく広がります。

最初に感じたスパイスの気配や甘さを帯びたフローラルな香りは健在。

強いインパクトで押してくるというよりは、じんわりと景色を変えていくような味わいで、ストレートでもかなり楽しめます。

おすすめの飲み方

最後に、HOLON Originalのおすすめの飲み方をご紹介します。

個人的にはストレートでまずは楽しんでほしいかなと思いました。

東洋由来のボタニカルの香りが移ろいでいく情景をじっくり楽しめます。

ソーダで割ると軽やかになり、より日常に溶け込む飲みやすさに。

夜にお気に入りの音楽を流しながら、ゆっくりと。

そんな”ととのう時間”を演出してくれます

HOLON Originalのボトルデザインとこだわり

HOLONブランド全体のコンセプトは「DRINKING AS MEDITATION(飲む瞑想)」。

お酒をただ楽しむだけでなく、飲む行為そのものを“ととのえる時間”として提案するユニークな思想です。

一方で、HOLON Originalのラベルデザインには、別の視点が込められています。

デザインを手がけた清水彩香氏によれば、ラベルに施されたグラデーションは「曖昧さの肯定」を表現したもの。

自然界の色彩を抽出するように設計され、見た目の美しさだけでなく、哲学的な余韻も与えてくれます。

クラフトジン・ラボ

さらに、このラベルは環境面にも配慮して制作されています。

印刷にはNON-VOCインキが用いられ、揮発性有機化合物の発生をほぼゼロに抑制。

加えて、FSC認証紙を採用することで、持続可能な森林資源の利用にも貢献しています。

思想・デザイン・環境配慮が融合したボトル。

HOLON Originalは、中身の味わいだけでなく、外観からもブランドの姿勢をしっかりと伝えてくれる存在です。

参考リンク:Ayaka Shimizu

HOLONジンを製造している蒸留所と背景

HOLON

HOLONは、単なるジンブランドではなく、複数の専門家が集まって立ち上げたプロジェクト型のブランドです。

  • 創設者:堀江麗
  • 蒸留家:山口歩夢
  • バーディレクター:野村空人
  • 国際中医薬膳士:塚本紗代子

酒づくり、バーカルチャー、薬膳の知識を融合させながら、現代的なクラフトジンを提案しています。

製造は、東京・蔵前にある 「東京リバーサイド蒸溜所(Ethical Spirits)

“再生型蒸溜所”として知られるエシカル・スピリッツの理念と、HOLONが掲げる「飲む瞑想」という思想が重なり合うことで、このブランドならではのジンが形になっています。

参考リンク:東京リバーサイド蒸溜所(Ethical Spirits)

HOLON Originalのまとめとおすすめポイント

HOLON

HOLON Originalを一言で表すなら、「強さ」よりも「調和」を感じさせるジンだと思います。

35%という控えめな度数に、シナモンやパンダンリーフ、ハマナスといった東洋の香りが重なり合い、静かに広がっていく。

飲み進めるうちに、呼吸がゆっくりと深くなるような感覚があります。

派手な個性で驚かせるジンではなく、日常の時間に寄り添い、ほんの少し景色を変えてくれる一本。

ソーダやお茶で割れば軽やかに、ストレートではスパイスのうつろぎを楽しみながら。

その時々の気分に合わせて、やわらかく姿を変えてくれるのも魅力です。

ボトルのデザインもまた、ブランドの思想を映し出しています。

曖昧さを肯定するグラデーションと、環境に配慮した素材選び。

中身と外観の両方に、一貫した「ととのえる」視点が息づいているのを感じます。

HOLON Originalは、クラフトジンを「味わうもの」から一歩進めて、心身を調律する体験へと広げてくれる存在。

忙しい日々の中で、ふと一息つきたいときに手を伸ばしたくなる。

そんなジンだと思います。

リンク

HOLON公式サイト

HOLON Original商品ページ

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